弱い犬ほどよく歌う。

音楽依存症の男子大学生が、横から目線で音楽と日常を書き流す。

ぼくにはバンドしかなかったのにバンドができなくなりました。さぁどうする。

私がリーダー、ソングライターを務めるロックバンド、サケノツマミからベースのウエハラが脱退する運びとなりました。代わりのベースが見つかる見通しも立たないし、なんだかしばらく新しいベースを探す気も起こらないので、無期限でバンド活動を休止します。また見通しが立った時、いつか活動したいです。いつになるのかは分かりませんが。


脱退の理由というのはありきたりで、彼が大学2年生という事を考慮した上で、彼には音楽以外にも、将来を見据え、向き合いたいことが沢山見つかったことや、人生の中での音楽との向き合い方についての迷いが重なったことで、音楽活動へのモチベーションに差ができてしまったそうです。不仲とかではありません。


彼の気持ちはとてもよく分かるし、彼の人生の邪魔はしたくないので、一切引き止めずに送り出すことにしました。彼を責めるつもりは毛頭ないし、彼の人生がよりよいものになる事を祈っています。


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とはいえ、彼を責めるつもりは無いからこそ、僕はありえない程に自分を責めています。
もし、僕がもっと良い曲を書いていたら。
もし、僕がもっとすごい歌を歌っていたら。もし、僕がもっとリーダーシップをバンドに発揮していたら。
もし、僕がもっと…

 


正直に言います、死にたいです。はい。なんなんですかね、僕にはロックバンドしかなかったんですよ。彼女もいないし、友達も多い訳じゃない。ライブハウスで音楽と闘っている時だけが生きる糧でした。僕は何をしたらよかったんですか?僕の何が悪かったんでしょうか?


例えば僕らが沢山のお客さんを前に、ノルマ代を負担することなく、明確な手応えのあるライブができていたら、もしかしたら状況は変わっていたのかもしれません。
もちろんそれは簡単なことではないので、「これから」もっと頑張ってこうよ、というタイミングでこの状況です。


僕はロックバンドドリームみたいなものを本気で信じていたし、スリーピースという無骨な形態を何よりも愛していました。心のどっかでロックバンドは続いていくものだと盲信していました。僕が馬鹿でした。


曲を書き、バンドの顔として歌っていた人間として、バンド内で1人の人間のモチベーションを下げてしまったというのは、明らかな「負け」です。僕の力不足。音楽的に振られたようなものです。


女にも振られ、音楽にも振られ、じゃあ吉田はこれからどうやって生きていけばいのか。

 



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いや、そりゃ、決まってます。「出会い」にいきますよ。「勝ち」にいきますよ。


ご存知頂けているかは分かりませんが、僕はTwilight Music Clubという音楽プロジェクトを立ち上げています。メンバーを固定しない音楽集団です。


サケノツマミを脱退することになったウエハラがカナダに渡航し、サケツマの活動が出来ない夏休みにコツコツこのプロジェクトに向けて準備をしていました。僕は立ち止まっていたくなかったから。


その準備にようやく見通しがたって、Twilight Music Clubのファーストシングルを、まぁそこそこ近い未来に発表できるはずです。楽しみにしていてください。お願いします。ほんとに、お願いします。

 

 

僕は、このTwilight Music Clubというプロジェクトで2回戦に挑みます。


Twilight Music Clubで君に出会いにいくし、君に勝ちにいく。


ふざけんな世界、もっと俺をふざけさせろ。


僕は生きてるよ。よろしくお願いします。

 


最後になりますが、

ベースのウエハラ、今までありがとう。君のベースは楽しかった。

ドラムのみりん。これからもよろしく。君のドラムは無敵だから。

カメラを撮ってくれたUt@。ずっと応援してくれてたのにほんとごめんね。


湘南bitをはじめとするライブハウス関係者の皆様や他のバンド仲間の皆さん。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。サケノツマミはしばらく活動しませんが、Twilight Music Clubをお誘い頂けると大変有難いです。


では、今夜はこの辺りで失礼します。


P.S 
あ、サケノツマミの曲には罪はなく、僕自身とても気に入ってるので、Twilight Music Clubに吸収します。また鳴らしますよ。曲を殺してたまるか。やったね。

 

 


青の旅立ち / サケノツマミ (エモいMCあり)【Live】2019.5.26 Live House 湘南bit