弱い犬ほどよく歌う。

音楽依存症の男子大学生が、横から目線で音楽と日常を書き流す。

エキセントリックな八月、終結。


f:id:humming_dog:20180904135617j:image

 

眠い目をこする内に八月が終わっていた。大学の夏休みも数える程の日数になってしまった。

海、行ってない。山、行ってない。旅行、行ってない。勉強、したくない。

 

インスタグラムとかいう幸せを排泄する公衆便所には、幸せそうな顔ばかり並んでいた。僕の知っている人は、僕の知らない人と、どうやら楽しい日々を送っているみたいだ。なんだかその度に苦しい。生きるのが苦しい。

俺が生臭い毎日を送ってる間に、あいつらは連絡を取り合って、電車に乗って、綺麗な物を見たり、楽しいアソビをしたりしているんだ。嫉妬とも劣等感とも違う、虚無感に取り憑かれる。俺は何なんだろう。俺の優しさは何を見ていたんだろう。そんなこと思っても仕方ないけど、思うぐらいしかやることない。

 

じゃあ、僕は何をしていたのか。

バイト、バイト、そしてバンド、バイトバンドに、一段落して映画に映画。

といった所だろうか。

 

バイトは、他のスタッフが夏休みで忙しくて空けたシフトの穴を、僕はしばしば埋めるので忙しかった。別に断る理由も無いし、お金も貰えるし…そんな心持ちでいると、カレンダーが「バ」という記号で埋まることもしばしばだった。

 

バンドは、めでたく八月の半ばに初ライブを迎えた。初めて僕のバンドが世の中の目に触れた瞬間だ。俺の周りの人たちはほんとに優しくて、「よかったよー」なんて賛辞をくれたものだけど、正直どこまで本気でどこまでリップサービスなのかは分からない。悲しいかな、バンドの評価は、どうしても数字で判断するしか無いときもあるのかな。

本当に素晴らしい物を見ても、言葉は追いつかないし、本当に散々な物を見ても、言葉は時に嘘をつく。そこが難しい。

まあ、でも、初ライブ、やりきったよ。あれがとりあえず現時点での僕たちです。

あー、とりあえず、その日、来ようと思えば来れたのに、別の予定を入れた君。俺は、君たちをいつか振り向かせてやる。今に見ていてほしい。俺は順調に頭がどうかしている。だから、いける気がしている。

 

予想以上にお世話になっている、「日村がゆく」の夏フェスイベントに出演させて頂いたのも、かなり大きな出来事だったんだけど、それに関してはオンエアのタイミングに合わせる形で書いてみようかと思う。

 

そして、映画である。僕は自主制作映画に携わった。これに関しても、映画が世の中に公開されるタイミングで詳しく語ろうとは思うんだけど、まあかなり思った以上にエキセントリックな経験だった。夜23:30の終電間際の電車でロケ地に向かい、生臭い空気のネットカフェで寝られない仮眠をして、朝4時の朝焼け前に撮影するとか、そういうスケジュールがザラにあった。このスケジュールと戦っていたら、時日はあっという間に過ぎていった。演じるっていうのも初めての経験で、戸惑ったり、苛立ちもしたんだけど、結果として、本当に楽しかった。もっと演じるのも深く潜っていきたいなぁ。

 

そんなこんなで、意識高く言えば、「創作活動」していたら一瞬で夏は終わってしまった。すごい早さで夏は過ぎたがベイベーラララララー(andymori

夏の終わりってほんとにセンチメンタルで、僕なんて曲を書いてしまうぐらいの大げさな感受性の持ち主なので、切ないったらあらしない。

なんだったんすか。夏。なんか落としてってくれよ。俺なんも拾えなかったよ。

www.youtube.com

 

この曲を聴きながらこの記事を書きました。神奈川の大大大先輩、SHISHAMO等々力陸上競技場が中止になったのは本当に残念で、この映像が本当にエモみの極みなわけだ。いつかまたリベンジして欲しいよねえ。

 

では、また。